梶迫小道具店「アドベンチャーブック 箱の中の冒険」
どうも、ユトリーヌです。今回は梶原小道具店「アドベンチャーブック 箱の中の冒険」について綴っていこうと思う。
まずは作品の内容をば
きみが迷い込んだこの世界は、幻想郷と呼ばれている。
そして、きみの冒険のすべてが本書に記されている。
だが、本書はそのまま最初から最後までを通して読んでも、まったく話が繋がらないようになっている。ルールに従って読み進めなくてはならないのだ。
きみはこれから、「○○へすすめ」もしくは(○○)という指示に出会うだろう。この「○○」には必ず数字が入っており、次に読むべき項目番号を示している。指示をされたら、その項目番号から始まる文章を探し出して読み進めよう。物語がつながる筈だ。
また、キーワードを与えられることがある。このキーワードはとても大切なものだから、必ず指示にしたがってメモをしたり、消したりしてほしい。キーワードによってすすむべき項目番号が変わる場合がある。
幻想郷では、危険な目にも遭うことになる。生命点として「20」という数字をメモしてほしい。これは、きみを守ってくれる仲間の生命力を表している。物語の中で増減があったら書き換えること。この生命点は20点を越えて回復することはない。つまり最大値が20ということだ。
突然幻想郷に放り出され右も左も分からないきみ一人では、この冒険を生き残ることが出来ない。くれぐれも仲間を大切にすることだ。彼女らはきみの代わりに戦ってくれるだろう。その時がきたら戦いの仕方を伝授するので、指示に従うこと。
また、きみの冒険には3日間しか猶予がない。きみは一日あたり8刻活動することができる。つまり24刻しか活動出来ない。
きみが何をしていても、時間は経過していく。時計を一刻進めるように指示されたら、残り時間を書き換えること。その結果、残り時間がなくなったら、133へすすまなくてはならない。
きみはズルをして、望まない結果を見なかったことにして読み戻ることも出来るだろう。しかし、そうやって得た結果は虚しいものだ。素直に結果を受け入れてほしい。
しかし、きみには何度でも冒険をやり直すことができる。どうか諦めず、何度でも挑戦してほしい。そろそろ夜も明けてきたが、準備は整っただろうか。
整ったならば、きみの名前を教えよう。きみの名前は宇佐見蓮子だ。1へすすめ。
梶迫小道具店公式サイトより
という訳で、この作品は紛れもなくゲームである。それも難易度は結構高め。少なくとも入手した情報のメモとマッピングは必須。
実際にプレイしてみるとわかるのだが、とにかく情報量が多い上に制限時間がシビア。情報を集めなければ突破不可能なイベントが数多くあるのに、全ての情報を集めていたら時間切れでゲームオーバー。よって周回不可避。集めた情報を基に最適なフラグ立てルートを構築し、次の周回で実践するのが基本戦略となる。無駄足を踏もうものなら即幻想郷滅亡。運が悪ければ即死トラップに引っかかることも…。
しかし私たちは何度でもやり直すことができる。諦めなければハッピーエンドに辿り着くことは十分可能なのだ。やりがい抜群の“良ゲー”である。
それではここから私のプレイ日記、何周目にどうやって死んだかを残しておきたいと思う。もしクリア済みの人がいれば、ニヤニヤしながら見てもらえたらと。
1周目:気まぐれに足を運んだ地下室で、フランに戦闘でボコボコにされる
2周目:周回ゲーであることを前提に、情報収集に専念。無駄足しまくってタイムアップし、ゆっくりと幻想郷滅亡。文を地霊殿に連れて行くところまでは行った。
3周目:序盤で永遠亭への行き方に気がつき、向かったものの無駄足。妖怪の山道で迷子になってたら落石に巻き込まれて死亡。
4週目:はたてに通行許可を貰うまで最適化したコースで進む。妖怪の山道迷路をしらみつぶしにマッピングしながら進んでいたら、運良くにとりと合流して裏道情報をget。パチュリーのお陰でラスボスとの戦闘を回避してトゥルーエンド‼︎経過時間は19刻だった。
レミリアの言う正しい道順も通れていたみたいで、その後問題なく最後の扉を通過。ループ系の物語に触れたことのある者なら誰もが思ったことのあるであろう「でもハッピーエンドをて手にしたのって主人公だけじゃん‼︎」という疑問に対する蓮子の解答を知ることができた。
クリア後にもう一度幻想郷に足を踏み入れてのルート回収も当然やり終えた。華仙や神子にも会ったよちゃんと。
とまあ、そんなところ。総プレイ時間は4時間程度なので、時間があまりない人でもちょっとずつ進めれば問題なく遊べるだろう。完成度の高い“ゲーム”であるこの作品、是非多くの人にプレイしてもらいたいと思う。以下のサイトでダウンロード可能だ。