ユトリーヌの東方同人備忘録

幻想をわすれえぬものにする為に…

凋叶棕合同「幻想物語寄稿集」

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  どうも、ユトリーヌです。今回は凋叶棕楽曲によって幻想に誘われた作家の方々による三次創作合同「幻想物語寄稿集」の備忘録を綴っていこうと思う。

  「いやいや、凋叶棕クラスタなんだろ⁉︎まずは何かの楽曲の感想なり解釈なり載っけろよ」と思ったそこの君。そもそもブログを始めた理由が「ツイッター140文字制限じゃ書きたいことぜんぜん書けないなぁ」なのであり、特にそれを感じたのがこの「幻想物語寄稿集」の感想を綴ろうとした時であるからして。最初の備忘録がこうなるのはしょうがないことなのだ…

 

  適当なお話はここまでにしておいて感想を書いてこうね。以下ネタバレ注意。

 

 

 

 

 

 

  まずタイトル、凋叶棕の初ボーカル曲にして原点「幻想浪漫綺行」が意識されたものになっている。この時点で既に、凋叶棕への愛に溢れた素晴らしい合同であることが確信させられる。

 

⚪︎「3度目のマッドパーティ」

原曲:マッドパーティー

著:はーしぇん

  タイトル見て3度目?ってなり、「原感情(クオリア)」ってなんか聞いたことあるな…と思い、「その権利など持たぬ魔女~」でようやくあっ…となったこの作品。やっぱりソメヤは屑じゃないか。

  左右から囁かれながら(私も彼女に赦免って欲しいなぁ)とか考えてた以前の私みたいな人たちはすぐにでもこの物語を読んで意識を改めよう。無意識に引っ張られた後じゃ遅いから。


⚪︎「ビリーブ・ガールズ」

原曲:風神「ブレイブ・ガール」

著:満足ひろpon

  背中を押してくれた声に別れを告げて幻想郷にやってきた早苗の、不安や決意が真っ直ぐに現れた弾幕ごっこが印象的。

  後悔をしないようにと生きる魔理沙と戦い抜いた早苗は、自分の思いを信じられるようになる。斯くしてビリーブ・ガール“ズ”は笑顔を浮かべるのだ。

  凋叶棕では珍しい純然たる光である早苗。彼女には笑っていて欲しいね。

 

⚪︎「幻想の旅人」

原曲:ロストドリーム・ジェネレーションズ

著:桶住人のmist

  初見では?マークが頭の上に3つほど浮かんだこの作品。だが解釈していくとどんどん凋叶棕曲と話が繋がっていくから凄い。

  「絶対的一方通行」「The beautiful world」等で紡がれて来た秘封倶楽部の物語。その中でも凋叶棕好きなら誰もが続きが気になっているであろう「rebellion-たいせつなもののために-」のその先を描いたものだ。

  この事実には辿り着いたのだが、散りばめられた謎をまだ完全に解ききれていない。これに関してはしっかりとした考察が固まり次第、別記事に纏めようと思っている。

 

※5/6追記

  考察し終わりました。予想以上に深い物語だったので、特に秘封好きには読んでもらいたい。

  共に願った夢、それが「秘封倶楽部

  夢を現に変える存在、それが「秘封倶楽部

lazy-yumeututu.hatenablog.com

 

 

⚪︎「A girl has nine lives」

原曲:from the corpse to the journey 

著:卯月秋千

  お燐はこいし様のお使いで、とある老婆死体を地霊殿に運んでいた。かつての輝きを失ったかのようなその老婆に対して、お燐はやりきれない思いを抱える。しかし博麗神社を瞳に写すと一変。その老婆、霧雨魔理沙は強い声色でお燐に問いかける。「博麗霊夢は何処だ…?」

  お燐の、妖怪と人間の関係性への複雑な思い。魔理沙霊夢に対する強い執着心。それらを見事に描ききった、個人的に1番好きな作品。

  これも別記事にて感想、解釈をしっかりと綴りたいと思う。

 

 

 

⚪︎標

原曲:伝説のユグドラシル

著:みずな

  原曲を見たときのテンションの上がりようが凄かった。歌詞の無いインスト曲で三次創作小説が書かれる作曲家とかRDさんくらいしかいないと思う。

  永い時を生きる天子が、移り変わる様々な世代の天狗たちとの会話と数百年に一度姿を現すユグドラシルを通して、幻想郷と“うつろわざるもの”に想いを馳せる物語。

  個人的に遙がお気に入りアルバムなのもあって、ツボにど直球ストレートな雰囲気。風景描写がこの上なく美しく、文章を読んでいるうちに幻想郷の光景が目の前に映し出されるようだった。

 

 

  

  物語のありとあらゆるところで凋叶棕ファンならピンとくるフレーズが使われていたり、原曲をしっかりと聞き込んでいないとわからない概念を元にストーリーが作られていたり…。凋叶棕の生み出す幻想が、様々な角度から魅力的に描かれたこの作品。ファンなら心の底から楽しめる事間違いなしだ。

 

  ぜひ手にとって、この素晴らしい物語の世界に入り込んで欲しいと思う。